エンゲル係数はどうなの?

エンゲル係数とは1857年に社会学者エンゲルが提唱した生活水準の指標で、家計所得に占める食費の割合が低いほど生活水準が高くなるというエンゲルの法則に基づきます。
低所得者になるほど収入の大部分を食費に回さなければ生存できず、逆に高所得なら食料費以外の様々な支出が可能になるため、一般に所得に占める食費の割合が小さくなるほど文化的な生活であるとされています。
さらに、食費に占める炭水化物の割合が低いほど生活水準が高いとする第2エンゲル係数という指標存在します。
ようするに肉や魚が買えず、米しか買えないようなら貧乏だろうという理論です。
一般論としては成り立つのかなという気もしますが、グルメに命をかけている金持ちだとエンゲル係数が高くなり、ろくに食べずに安い焼酎を飲んで過ごしているホームレスだとエンゲル係数が低くなるということも考えられます。
日本人だと数十年前までは良い米を食べるのが一番の贅沢という考え方もあったので、この場合第2エンゲル係数が成り立ちません。
実際、江戸時代には米が豊作だったり好景気で都市住民の所得が上がると脚気が増えるいう現象が起こったのですが、原因が米が食べられるとなると、当時の江戸っ子は野菜や魚を食べずに米だけを食べるようになり、脚気にかかる人が増えたのだとされています。
米価が高騰したり、江戸が不景気なると、自然に収まるので江戸病と呼ばれ贅沢を戒める疫病と考える人もいたそうです。